【Windows10】System Volume InformationフォルダがHDDの容量を異常に消費する現象と対処法
久しぶりにパソコンに関する記事を書きますね。
内容はタイトルの通り、データディスクが異常に容量を消費しているという現象に遭遇し、その原因をとりあえず突き止め解決したので、それについて書いていきます。結果だけみたい人は一番下までスクロールしてください。
今回の記事に関連することなので、はじめに僕が使用しているパソコンのSSDやHDDの構成について説明します。
ストレージ構成
まず、僕のパソコンには256GBのSSDと2TBのHTT*2が入っています。
256GBのSSDはOSなどのシステムドライブ(Cドライブ)として用いており、2TBのHDD二つはWindowsの記憶域によるミラーリングで1.8TBの一つのディスクとして利用しています。
記憶域による1.8TBのディスクはデータ保存用パーティション(Dドライブ、1.3TB)とCドライブのシステムイメージバックアップ用パーティション(Eドライブ、0.5TB)の二つにパーティション分割しています。
そして、Windowsの標準機能である「バックアップと復元(Windows7)」により、毎週日曜日の18:00にCドライブのシステムイメージをEドライブにバックアップするように設定してありました。
発生した問題
上記の通り、現在使用しているパソコンではデータ保存用に1.3TBのDドライブを使用しているのですが、ある日その使用率が90%を超えていることに気が付きました。
1.33TB中残り容量が125GBしかない様子
1.3TBのディスクで90%ということは、1TB異常容量を消費しているということになりますが、そこまで大量のでデータを保存した記憶はありません。プロパティで確認しても同じです。
そこで、Dドライブ内にあるフォルダの合計容量を求めてみた所、不思議な事に487GBしか消費していませんでした。
Dドライブ内の消費量。
System Volume Informationは権限がないためカウントされていない
謎です。謎すぎてハゲそうになりました。嘘です。
とりあえず原因として考えられたのは、Dドライブ内にあったSystem Volume Informationフォルダでした。しかし、プロパティで確認してみると容量は0バイトと表示されます。これは権限が付与されていないためで、自分のアカウントに権限を付与してもう一度確認してみると、System Volume Informationフォルダが消費している真の容量が明らかになりました。その容量はなんと……
735GB!!!
中身はこんな感じ
なぞの数十GBサイズのファイルが大量に存在することが分かる
……なんだこれ? しかもこれらのファイルは権限の変更すらできず、消すことはできません。
原因
ネットで調べると、System Volume Informationの肥大化の原因として「システムの復元ポイント」が頻繁に挙げられていますが、消してみても何も変わらず、そもそもDドライブではシステムの復元を有効にしていません。
困りました。……が、例の巨大ファイルをのリストを眺めていてあることに気が付きました。作成日時がほぼ一週間間隔になっています。さらに日曜日の18時過ぎに作られているものが多いです。
はじめに述べたとおり、WindowsBackUpを毎週日曜の18時に設定しています。
イベントビューアでWindowsBackUpの行われた日時と照らし合わせてみると、見事にWindowsbackUpが行われた日時と一致しました。
これはWindwosBackupが原因の可能性が高いです。そこで「バックアップと復元(Windows7)」を開き、システムイメージバックアップを削除しました。すると……
あの巨大なファイルが消えた!
使用容量がめちゃくちゃ減った!
これでもう確定です。WindowsBackupによるシステムイメージのバックアップデータが原因だったようです。こうして、無事データディスクの容量を取り戻すことができました。
結果
Dドライブの使用容量がDドライブ内のファイルの合計容量よりも著しく大きくなってしまう現象の原因は、System Volume Informationフォルダの肥大化でした。
System Volume InformationフォルダはWindowsBackupによるシステムイメージのバックアップデータを保持しており、そのせいで容量が肥大化してしまっていました。
暫定的に、「バックアップと復元(Windows7)」からそのシステムイメージバックアップを削除することでSystem Volume Informationの肥大化は解消され、Dドライブの問題も解決されました。
最後に
一応解決はしましたが、疑問が残ります。Cドライブのシステムイメージバックアップ先として指定していたのは、Eドライブのはずです。それなのにEドライブにはシステムイメージデータのバックアップが作成されず、何故かDドライブに作成されていました。Eドライブの容量が少なかったことが原因かと考えましたが、定かではありません。
ちなみに、「バックアップと復元(Windows7)」は2017年10月に実施予定のWindows10 Fall Creators Updateから非推奨機能(すぐに削除されるわけではない)となるらしいです(ここを参照)。そもそも名前に「(Windows7)」と乗っていることから、いままでもあくまでWindows7との互換用に残していた機能であって、Windows10で新たに使用スべき機能ではないのかもしれません。
現在はWindowsBackupをオフにして、代替のシステムイメージバックアップ手段を探しています。
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